借入先が複数ある場合は、おまとめローンにすると便利です。
1カ月の返済日が1日で済むというメリットがありますし、返済額を抑えることもできます。
しかし、おまとめローンは審査に時間がかかりがちです。
急いでまとめたい人なら即日融資を受けたい人もいるかもしれません。
そこで、おまとめローンにはどんなものがあるか、即日融資は可能なのかを調べてみました。
おまとめローンに対応可能な金融機関も紹介しますので、自分に合ったものを探してみましょう。
そもそもおまとめローンってなに?
おまとめローンとは、複数の借入を一本化することです。
例えば、AとBという金融機関から別々に借入があった場合、新たにCという金融機関から借りてAとBの借入残額を完済します。
あとはCだけに返済していくという方法が一般的な「おまとめローン」です。
おまとめローンの審査にかかる期間は?
審査にかかる期間は金融機関によって異なり、数日から1週間程度要する場合もあります。
借入先の本数や借入総額、または借入の目的や収入によって審査にかかる期間や難易度には違いが出ます。
おまとめローンの特徴!返済を一本化するメリットは?
ローンを一本化する一番のメリットは、返済が楽になることです。
1カ月の中で返済日がいくつかに分かれていると、把握するのが大変ですし、経済的な圧迫にもつながります。
しかし、一本化すれば返済日は月の中で1日だけになるので把握しやすくなります。
返済額もバラバラな状態より、まとめた方が抑えやすいので、その分、負担が少ないのもメリットです。
おまとめローンは金利が低めに設定されているのが一般的なので、無駄な出費の節約にもなります。
おまとめローン誕生の経緯は?おまとめローンはいつからあるの?
複数の借入をまとめるという考え方は昔からありましたが、「おまとめローン」と呼ばれるものが生まれたのは1990年代後半からといわれています。
きっかけはバブル経済の崩壊によるもの、そして金融緩和による大手銀行の合併などによるものです。
バブル経済の終焉によって、それまで融資を受けていた層が返済と新たな借入先の獲得に困窮したことをうけ、中堅銀行が生き残りをかけて差別化を目的に打ち出したひとつが「おまとめローン」と考えられています。
おまとめローンのデメリットは?注意点したいのはどんなこと?
「おまとめローン」は金利の安いローンを新たに利用することで、複数の借入を返済するのが一般的なやり方です。
一本化してしまうことで、グレーゾーン金利に対して過払い金請求ができなくなるという問題が出てきます。
また、借入をまとめることばかりに気を取られてしまい、実際には金利があまり抑えられていない場合もあります。
おまとめローンで即日融資を受けるために必要なことは?
「おまとめローン」を利用するには、借入が複数になっていても残債の総額が年収の3分の1程度に収まっているのが理想的です。
本来は返済額を抑えて負担を軽くするのが目的ですが、年収に対して借入額が多い場合には、審査が通らないこともあります。
他には個人情報や勤務先の情報などが正確であることも重要です。
収入証明も明確に分かるものでなければなりません。
特に即日融資は審査が通常よりスピーディーな分、通りやすい条件を整えておきましょう。
短時間審査も可能な消費者系金融でおまとめローンはできる?
短時間で審査が可能なローンは、消費者金融系に多く見受けられます。
消費者金融系の借入はカードローンが知られていますが「おまとめローン」に対応できる金融商品もあるので紹介します。
それぞれに特徴があり対応限度額や金利も異なります。
また対象になる借入の種類や利用条件もさまざまです。
即日融資への対応も金融機関に応じて変わるので、内容を比べてみてください。
借入中の総額や金利と比較してお得に利用できるものがあるかどうかをポイントに見ていくと、どれを利用すべきかの検討しやすくなります。
アコムの場合
アコムは「おまとめローン」の利用条件として、銀行からの借入やクレジットカードの利用代金は対象外としています。
それ以外の借入であれば即日の審査にも対応しています。
最高300万円まで、最長で13年の返済期間での利用が可能です。
実質年率は7.7〜18%で融資を受けることができます。
契約が成立すれば、金融機関へはアコムから返済されます。
債務者が自分で返済することも可能ですが、その場合は後日清算書類の提出が必要です。
ノーローンの場合
ノーローンは貸金業者からの借入に限定して「おまとめローン」に対応しています。
銀行およびクレジットカードの利用に関しては「おまとめローン」の対象になりません。
最高400万円までの利用で、実質年率は12〜18%です。
「おまとめローン」の特設サイトはありますが、即日融資に関して明記はされていません。
プロミスの場合
最高300万円までの「おまとめローン」に対応しています。
実質年率は、6.3〜17.8%です。
プロミスは年収の3分の1を超える借入総額の場合でも応じていますが、実際の借入状況にもよるので、あらかじめ確認は必要です。
申し込みは自動契約機または店頭窓口で行い、ネットでは受けていません。
ただし、その場で審査結果が出され、審査が通れば即日の契約は可能です。
貸金業者への振込はプロミスによって行われます。
アイフルの場合
実質年率12〜15%で、最高500万円までの利用が可能です。
アイフルは銀行の借入やクレジットカードのショッピングも「おまとめローン」の対象にしているという特徴があります。
ネットで申し込んだ後、カードや書類は郵送される方法を選択することもできますが、店頭窓口で行えば即日での契約も可能です。
貸金業者への返済は利用者自ら行う場合もありますが、アイフルから振り込む場合もあります。
オリックスVIPローンカードの場合
最高800万円までを実質年率3.0〜14.5%で利用できます。返済期間は最長で8年です。
ネットで申し込みした後、審査結果は電話またはメールになります。
契約書類は郵送になるため、即日の契約と融資には対応していません。
利用は年収400万円以上の人が対象です。
金利が低いため、即日にこだわらない場合には返済総額の大幅圧縮が期待できます。
銀行カードローンはおまとめローンができない?
銀行のカードローンは「おまとめローン」の対象にしていない金融機関が多い傾向があります。
ただし、中には対象としている金融機関もあるので、確認してみましょう。
ここで紹介した中でいえば「アイフル」が該当しています。
また、銀行でも「おまとめローン」に対応している金融商品が出ていましたが、次第に取り扱いを終了している銀行が目立っています。
即日融資ができない場合の対処方法とは
即日融資の「おまとめローン」に対応していない場合でも、借入総額によっては対処の方法はあります。
借りているコースよりも金利の低いカードローンで融資を受け、そのまま返済に充当するという方法です。
ただし、審査で通過できる総額に収まっていることが条件になります。
実際にはあまり現実的とはいえませんし、審査に通過できても必要な額に届かないことも考えておく必要があります。
審査から振込みまで要する時間が1〜2日程度であれば、「おまとめローン」を利用するほうがリスクは少なく、懸命といえるでしょう。
審査時間は一本化したい金額で変わる
審査の時間は一本化したい総額によって変動します。
まとめた後は、その借入に対して新たに返済が始まるので、返済能力について審査されるためです。
そのため、即日が可能であっても、実際には翌日に持ち越しになる場合もあります。
借金をすぐに一本化する方法はいろいろ
借入が2本以上になってしまった場合には、できるだけ「おまとめローン」で一本化を図り、スムーズな返済を心がけましょう。
借入をまとめる方法はそれぞれの金融機関で用意している「おまとめローン」がおすすめです。
自分の収入状況や借入総額、そして生活にかかる費用などを考え、総合的に判断して自分に合った方法を選択してください。